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人をつなぐ いのちをつなぐ コーディネーターという仕事

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 NPO法人ライフリンクは、誰も自殺に追い込まれることのない「生き心地の良い社会」の実現をめざしています。自殺対策は「生きることの包括的支援」であり、「いのちへの支援」です。私たちは、生きづらさをかかえる人たちに寄り添いながら、地域の社会資源や居場所活動へと橋渡しをする役割(つなぎ支援)を担っています。この大切な「つなぎ支援」を担当するのが、コーディネーターです。現場で奮闘するコーディネーター2人の日々を紹介します。

 あかねさんは、ライフリンクに入職してまる3年になります。それまでは、NPOや社会福祉法人などの職員として、厳しい暮らしを強いられている子どもや女性たちの支援を続けてきました。児童虐待の通報を受けると、子どもたちの命を守るために奔走し、発達障害の子どもたちの支援もしていました。散らかった部屋の片づけを一緒にするなど、様々な家庭を支援してきた経験があります。子どもたちとの遊び方や接し方を伝える支援をしたこともあります。そんな長年の経験を生かすことで自殺対策に役立ちたいと、コーディネーターの仕事を選んだといいます。

 みのりさんは、数カ月前、自治体職員からライフリンクに転職しました。自治体では、児童相談所の児童福祉司や生活保護のケースワーカーをしていました。自治体に勤める以前も、NPOなどで児童虐待やDVの被害者の支援に取り組み、生きづらさをかかえた人たちと向き合ってきました。ソーシャルワーカーの価値観をずっと追求してきたみのりさんですが、生活保護ケースワーカーの仕事との間に少しずつ溝を感じていたといいます。困り果てた人を支援するのが生活保護なのに、実際の業務は、不正受給のチェックが優先されたり、社会福祉士の専門性を認められにくい内容だったりして、疑問が膨らんでいきました。担当した人の中には自殺を図った人もいましたが、十分にかかわることもできませんでした。もどかしい思いを抱えるなか、コーディネーターの求人を知り、応募しました。

 コーディネーターの仕事は、ライフリンクの電話相談、SNS相談に声が届いたところから始まります。相談業務を統括するスーパーバイザーが「つなぎ支援」を必要と判断したケースは、コーディネーターへと引き継がれます。お金がなくもう死ぬしかないと思い詰めた人、DVから逃げ出し泊まるところもない人、「消えたい」と家出をした子どもたち…その姿は様々です。そして、その支援も、当面の食事を届けたり、児童相談所や警察に連絡したり、生活支援のために自治体の手続きに同行したり、と多岐にわたります。

 支援を続けるうちに、死を口にしていた人たちが生きることを選び、日常の暮らしを取り戻していきます。そうした「巣立ち」をも届けられることが、コーディネーターの最高の喜びだといいます。

 コーディネーターの勤務は、シフト制で行われていますが、リモート勤務も組み入れています。あかねさんは、「いったん現場を離れることはとても大切。余暇の時間の充実が仕事に新たな視点をくれます」と話します。あかねさんは旅行、美術、音楽の鑑賞が趣味です。みのりさんは、ボランティア活動としてヤングケアラー支援を勤務時間の合間を使って今も続けています。

 コーディネーター同士の情報共有、学び合い、語り合いの場も頻繁に設けられています。担当ケースの知恵を出し合うケース会議や、事例を深く掘り下げて知見を集める事例検討会議など、職員間で意見交換をしながらお互いをフォローし合っています。みのりさんは「とても丁寧に育ててもらっていると感じます。職員が順番で緊急対応にあたる当番業務では、2カ月間は1人では当番には入らず、必ず先輩がサポートしてくれます。リーダーとの振り返りも頻繁です」と話します。

 最後に二人からのメッセージです。

 あかねさんは「力を尽くせば尽くしただけのものが見える仕事です。自分の人生の経験をすべて生かすことができます」

 みのりさんは「関わらなかったら亡くなっていたかも知れなかった人が前向きに変わっていく姿には心動かされます。自治体はその地域に焦点化した仕事ですが、コーディネーターは全国の仲間、全国の社会資源とつながれます。本当にやりがいのある仕事です」

 そして二人は「私たちと一緒に働きませんか?」と呼び掛けています。

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